活動報告

「東京バレエ団 全国ツアー HOPE JAPAN 2022」
本物の舞台を鑑賞する機会を、より多くの人たちに提供しました。

HOPE JAPANのイメージロゴ及びイメージヴィジュアルは、アーティスト・デザイナーの故・髙田賢三氏によるものです。

 東京バレエ団は、昨年に続き、2022年文化庁「統括団体によるアートキャラバン事業」の一環として、2022年7月から8月にかけて、全国8都市をめぐる〈HOPE JAPAN 2022〉ツアーを実施しました。
 コロナ禍による閉塞感が全国を覆い尽くす日々に、「不安の時代にバレエの力で勇気と希望を。」と題した昨年のツアーでは、各公演地の地元への社会貢献として、経済的な事情等により舞台芸術にふれる機会の少ない方たちをご招待し、本物のバレエを会場でご覧いただきました。そのときの熱狂的な反響に確かな手ごたえを感じた弊財団では、今回も、北海道・苫小牧、青森・八戸、栃木・佐野、静岡・富士の4か所の公演地にて「チャリティ席」を設けることとし、各地の自治体や福祉団体のご協力により、地元のひとり親家庭、里親家庭、養護施設のお子さまたち計338名をご招待いたしました。
 ご覧いただいた施設の方からは、「招待のお話しを受けてから子どもたちは、『どんなかな。楽しみ!』と待ちきれない様子でした。公演では集中してステージを観ており、休憩時間や帰園してからも『高くジャンプして凄かったね』『衣装可愛かったね』という話題で持ちきりでした。」と、お手紙をいただきました。また、ご覧いただいたお子さまや親御さまからは、「迫力あるバレエや、音に合わせて動くスピードが変化するバレエ、観ていると心が癒されるバレエを見せていただきありがとうございました。」「最後のボレロの踊りがとても感動しました。ツアー頑張って下さい。来年も観たいな、と思っています‼」「子どもが目を輝かせて観ているのを横で見ていて私も感動しました。里子たちに目を向けていただき、本当に感謝しかありません。」といったたくさんのお声を今回もいただくことができました。
 これからも舞台芸術の力を信じて、世の中の人たちを少しでも励ますことができるよう精進していきたいと思います。

公演を鑑賞したお子さまたちや親御さまから寄せられたメッセージ